台湾有事をめぐる高市早苗総理大臣の発言で、日中間の緊張が高まる中、2025年11月18日、日本と中国の外務省担当局長が北京で会談を行いました。
この会談に出席したのが、外務省アジア大洋州局長の金井正彰さん。
外交官として30年以上のキャリアを持つ金井正彰さんですが、一体どんな経歴の持ち主なのかを調べてみました。
金井正彰さんの経歴①:慶應義塾大学卒業後、1992年に外務省入省

引用元:時事通信
●名前 金井正彰(かないまさあき)
●生年月日 1968年10月11日生まれ ※2025年現在57歳
●出身地 東京都
●出身校 慶應義塾大学 経済学部経済学科 卒業
金井正彰さんは慶應義塾大学経済学部を卒業後、1992年4月に外務省I種採用で入省しています。
以降、33年以上にわたり、日本の安全保障や国際法、アジア外交の第一線で活躍してきた人物です。
金井正彰さんの経歴②:外務省入省後のキャリア初期

引用元:日刊スポーツ
外務省入省後のキャリア初期
入省後は条約局や北米局などで経験を積み、若いうちから国際ルールや日米関係に関わる仕事を担当。
日本の外交政策の基礎を支える部署で経験を重ね、若手時代から国際交渉の実務力を磨いていきました。
・1990年代〜2000年代初め 外務省 条約局条約課課長補佐、北米局 日米安全保障条約課 課長補佐、北米局 北米第一課 首席事務官
在米日本大使館で一等書記官から参事官へ昇格
金井正彰さんはアメリカに赴任し、在米日本大使館で一等書記官として勤務。
その後、参事官に昇格しました。
アメリカとの外交は日本にとって最重要課題の一つ。
安全保障、経済、国際協力など幅広い分野で交渉を担当し、国際感覚や実務能力を磨いた時期です。
書記官としての活躍が評価され、参事官に昇格。
ここでの経験が、金井正彰さんの外交官としての実力を確かなものにしました。
・2006年9月 在アメリカ合衆国日本国大使館 一等書記官
・2009年1月 在アメリカ合衆国日本国大使館 参事官
金井正彰さんの経歴③:本省での要職歴任と中東・アジア地域での実務経験

引用元:日本経済新聞
アメリカでの勤務を経た金井正彰さんは、帰国後、外務省本省で数々の要職を歴任しました。
大臣官房では人事課首席事務官や総務課企画官として勤務。
・2010年8月 大臣官房人事課 首席事務官
・2011年8月 大臣官房総務課企画官(併)
・2012年7月 大臣官房総務課企画官(併)大臣官房人事課
その後、中東アフリカ局では中東第二課長としてイランなどを担当し、安全保障や国際交渉の現場で実務経験を積みました。
・2013年8月 中東アフリカ局 中東第二課長
さらに、アジア大洋州局では北東アジア課長・北東アジア第二課長として、東アジアの主要課題に対応する実務を担当し、地域の動きを読みながら、実務対応や調整に奔走する日々を送っていました。
・2015年10月 アジア大洋州局 北東アジア課長
・2018年7月 アジア大洋州局 北東アジア第二課長
本省での仕事を通じて、組織運営から地域外交まで幅広い知識と経験を積み重ねていった時期といえます。
こうした多岐にわたる経験を通じて、金井正彰さんは日本外交の中核として幅広い分野で活躍する外交官に成長しました。
金井正彰さんの経歴④:アジア大洋州局長として日本外交の最前線を担う

引用元:時事通信
アジア地域での実務を終えた金井正彰さんは、本省の中枢でさらに重要な役職を任されていきます。
2019年9月には、外務省の人事を統括する大臣官房人事課長に就任。
その後、2021年7月には大臣官房参事官兼北米局として、日米関係を含む幅広い調整業務を担当。
さらに2022年7月には大臣官房国際文化交流審議官に就き、日本文化を発信する文化外交の分野でも活躍しました。
・2019年9月 大臣官房人事課長
・2021年7月 大臣官房参事官兼北米局
・2022年7月 大臣官房国際文化交流審議官
なお、人事課長在任中の2021年夏、給与システムの不備により職員への超過勤務手当の一部が未払いとなる問題がありました。
金井正彰さんはこの状況を把握していたものの、対応がすぐには行われず、戒告処分を受けています。
その後、さらに重責を担うポストへと進み、2024年には外務省国際法局長として日本の立場を国際社会で示す重要な業務を担当。
続く2025年には、アジア大洋州局長に任命され、東アジア情勢など日本外交の最前線を担う立場となっています。
・2024年8月 外務省国際法局長
・2025年1月 外務省アジア大洋州局長
金井正彰さんは北米や中東、アジアを担当し、幅広い分野で経験を積んできた外交官です。
33年以上のキャリアで培った実務力と管理・調整能力は、日本外交の現場と政策立案の両方で重要な役割を果たしてきました。
これまで培った専門性と経験を活かし、今後も国内外での活躍が期待されます。
